成年後見制度啓発講演会

先日、成年後見制度啓発講演会を聴いてきました。
弁護士の先生から概要について説明があり、その後社会福祉士の先生から事実上の仕事内容や後見制度利用者の事例など講義がありました。

参加者が予想したより多く関心の高さが伺えました。参加者からの質問内容も鋭く、とても勉強になりました。
中でも後見人の交代について話題にあがり、印象に残りました。

法定の後見制度では、一度後見人を選ぶと、後見人を交代をすることは困難なことがひとつデメリットとしてあります。後見人の仕事ぶりに不服がある場合でも、明らかな違法行為や不適切な行為がない限り交代はできません。
任意後見契約の解除は、任意後見監督人選任(任意後見契約の発効)前で判断能力があれば、公証人の認証ある書面によってすることができます。しかし発効後は裁判所の許可が必要になります。
いずれにしても後見人の仕事が始まってから後見人を変更することは難しいですね。

後見人が誰になるかということは、一番の心配事だと思います。
一度後見人が選任されると、変更することは非常に困難だということを念頭において、先々のことを考えてみてほしいです。


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