経営事項審査の改正

先日、建設業に関するセミナーがありました。そこで経営事項審査の改正のお話がありましたので記したいと思います。改正は次の点を推進するために行われるそうです。

①担い手の育成・確保

②災害対応力の強化

③環境への配慮

どれも社会的に課題とされている事項ですが、建設業においてもこういった内容のことを推進する方針です。

①担い手の育成・確保
ワーク・ライフ・バランスに関する取り組みを経審の加点にするとのことです。この点においては他業種から遅れをとっている印象がありますが、労働環境を良くすることが次世代のためになるということです。
具体的には「くるみん認定」「えるぼし認定」「ユースエール認定」を評価に加えることが検討されています。
これらの認定ですが、取得するのはなかなか難しそうです。社労士さんの分野かと思いますので、取得を目指す方は社労士の先生に相談されるとよいかと思います。

②災害対応力の強化 建設機械の保有状況によって加点する
左の表の赤字が現在の加点対象の機械ですが、黄色マーカーの機械が追加対象となります。

災害時に役立つ機械をどれだけ所有(1年7カ月以上のリースも加点可能)しているかが評価につながります。

国土交通省より
③環境への配慮
「ISO14001」が現在加点対象となっているが、「エコアクション21」も評価に加わります。「エコアクション21」は審査基準が少なくISO14001に比べると簡便な手続きで取得できるそうです。
「ISO14001」5点 「 エコアクション21」3点の加点ですが、いずれも認証を取得している場合、これらの評点は合
算せず、5点のみの評価とします。
「エコアクション21」を取得するメリットとしてこの他に、金融機関による低利融資制度を受けられたり、廃棄物処理業者の優良事業者認定の要件の一つとなっていたりします。


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